ぶらぶら旅歩き

旅先の美味しいお店などを紹介します!

尊尊我無@沖縄県 牧志 沖縄の食に対しての概念が変わった夜

今回の食べ歩きは沖縄にある尊尊我無さんへ。

グルメな知人はお昼に沖縄そばを食べ、沖縄そばの印象が変わったと、とても素晴らしいと評価をしていたお店なので期待が膨らみます。

 

予約はインターネット経由でもすることができ、まずはネット経由で仮予約をし、その後登録したメールアドレスにお店からコースの決定を持って本予約とさせていただきますとメールが届きましたので、予約名をお店に伝え電話をし、予算を伝えて本予約となりました。

今回私がお願いしたコースは10000円のコースになります。

 一人三組までですがお一人様も可能です。

 

ちなみに店名の尊尊我無とは

ありがとうございますという感謝の言葉だそう。

 
羽田に到着後、すぐにゆいレールに乗り牧志駅へ。

と思いましたがボーッとしているといつの間にか安里まで進んでました。道のり的には安里からは道路をまっすぐ歩くだけなので道に迷うことも無くとても簡単。

 

 

外観はこんな感じの赤い一軒家。

 

外観①

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外観②

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外観③

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夜はコースのみの提供でいくつかありましたが10000円のコースにしました。

 

お食事の流れは下記の通りです。

 

 

 

◇一口

沖縄そばがき

八重山 小麦 塩

 


◇前菜

秋葵 うりずん豆 浸し 生もずく 赤毛

中味 宮古ぜんまい金平 島七味 田芋唐墨

高砂寿司 島牛蒡 地豆和え

 


◇御椀

島南瓜 擂り流し

 


◇造里

武鯛、縞蛸、目鉢鮪、赤仁、夜光貝

 


◇酒肴

棘鋸ガザミ香煎揚

太刀魚の炭焼

冬瓜、卸苦瓜、人参

 


◇主鉢

すき煮

今帰仁アグー、木の子、金時草、火龍果蕾

 


◇氷果

黒皮西瓜

 


◇〆の逸品

沖縄そば

 


◇甘味

鳳梨 糯黍 霙羹

 

 


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まずはビールを注文し、

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ペアリングがあることを知ったので途中からペアリングをお願いしました。

ペアリングでは手に入らない泡盛の古酒や沖縄で作られているクラフトジンなど出てきます。

是非お酒を飲める方はペアリングをお勧めします。

 

ちなみに卓上には

 

呼び鈴

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爪楊枝入れとお花がございます。

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まずは、そばがき。

目の前で沖縄そばの原料の小麦粉からそばがきを作るというライブ感。

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わくわくしますね。3分弱で出来上がり。

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とても滑らかで小麦の香りが全開。

ほどよく苦味のようなものも感じる。

全粒粉の食感もしっかりする。

お好みでお塩につけるのだが、想像以上に塩分が強いお塩なので、ほんの少しつけるだけで十分。お塩は舌に当てるとさらーっと溶けていくのでそばがきにつけたとしても塩の食感を感じることははほとんど無く全粒粉の食感を変わらず楽しめる。

 

前菜の全体的写真はこちら。

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まずは田芋の唐墨をまぶしたものから。

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こちらは温度が温かいので一番最初に食べる必要がある。こちらが面白く、唐墨には鰆の卵巣を使用している。こちらは少し粉末にしたような鰹節の香りと味わい。芋はしっからと下味がついている。また、表面は程良く火が入っており舌で力を入れるとその硬さがわかる。

 

そしてお鮨に関しては米粒の硬さがわかるぐらいの炊き加減で高砂お酢加減としゃりのお酢加減が絶妙なバランス。

2つの酸味が同化している。

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もずくはさっぱりとして少し節の様な味わいをかんじる。もずくの食感に加え赤毛瓜のシャキシャキとした食感がよい。

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牛蒡はしっかり炊かれているが噛んだときに繊維が縦に綺麗に避ける。柔らかいのだがちゃんと食感が残っているのも素晴らしい。

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中身は全く臭みがなく噛んでいると旨味をかんじる。少しピリッとした味付けでこれによりお酒が進む。ちなみに中身とはモツの事である。

沖縄の郷土料理、中身汁など有名ですね。

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続いて、御椀は島南瓜 擂り流しだ。


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島南瓜の摺り流しはちょっとスパイスのような香りがする。

 


そして、御造。

まずは全体の写真から

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器の上にあるうす引きは赤仁(スジアラ)。

こちらは添えている葱と紅葉おろしでいただく。それに合わせて小皿はポン酢をお好みで。

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真ん中目鉢鮪。左は武鯛。その下は夜光貝、こちらは添えている肝醤油で。残りは島蛸。

 


まず、赤仁を頂いた。

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一言で表すとこれはやばすぎる。

つるってしている舌触りだがほんの少し身にざらつきがある。舌に身が触れればその旨味に驚く。

物凄く旨味が強く余韻も長い!

ポン酢につけると旨味がやや分かりづらくなるがこれも合う。一度はそのまま食べて旨味を感じて欲しい。

 


続いて島蛸。

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こちらはシャリッシャリっとした食感。こちらも旨味が強い。噛めば噛むほど感じる

 


武鯛は身の間の筋と皮がこりってしていてる。

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子どもの頃、潜ってとったのが懐かしい魚。

身は噛んでいるとすぐに解けて滑らかに。

こちらも旨味が強い。恐るべし。

 


そして、夜光貝

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肝醤油は独特な味で瓶詰めの加工された雲丹のような味わい。ツブ貝や鮑などの生の食感とは違いこちらは柔らかい。

 

続いて酒肴だ。

こちらは全体の写真。

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棘鋸ガザミ。渡り蟹の一種なので後ろ脚が一番動くようでここに、内子など全てを詰めて揚げたものです。類似の蟹は浜名湖で採れる『どうまん蟹』など。

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衣はしっかりと火が入っており、かりっとした食感に仕上っている。

ふわっとした身質だがここに全てが凝縮されており、食べるのが勿体無いと思うほど。

ちなみに写真の通り内子などつまっている。

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足の殻は非常に香ばしくえびせんべいの様な香り。

 


そして太刀魚。

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こちらはとてもふっくらとしており、とんでもないぐらいの脂。そして魚自体の香りも非常に良い。

ゴーヤは揚げ浸しで油をまとっているので、そのまろやかさがある。それにしてもビターな味わいとゴーヤの香りがいい。

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時雨

確かにきりっとしたアルコール感が最初に来るが香りも良く(アルコール感もある)甘みもする。ただ甘ったるくなく後味はすっきり。

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そして、今帰仁アグーのすき煮。

こちらもそばがき同様、目の前で仕上げてくれる。

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こちらが具材です。
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出来上がり
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今帰仁アグーをまず、口に身を含むとすこし猪のような香りがする。

脂がものすごくミルキーで今まで食べた豚とは全く違いそして、その脂のまろやかさが赤身の味と綺麗に絡み合う。なんて味なんだ。まるで違うもの同士を絶妙に合わせて出来上がった味のよう。それが豚自体の赤身と脂身でこうなるなんて。

合わせたお野菜は金時草やドラゴンフルーツの蕾など。

 

 

 

泡盛をベースで作ってるまさひろOKINAWAジンRECIPE01

なんといっても甘みが強い。

そしてシークワーサーの香りがすごい!

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氷菓は黒皮西瓜を使ったもの。

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氷は粗め。西瓜の甘みがしっかりとする。

先程のクラフトジンと合わせるとキュンと来る酸味が甘さに合う。西瓜の果実感も噛んでいるとわかるぐらい残っている。

 


〆の逸品。沖縄そばだ。

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もちっというかむっちりしており、コシもある。

弾力もあり断面は滑らか。こんな食感の沖縄そばは食べたことがない。こんなクオリティだとお昼にこちらで沖縄そばを食べ、夜コースでもいい気がする。

出汁は鰹がまるーくアピールする。

 


最後の甘味はパイナップルを使った霙羹

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こちらに合わせるお酒はこちらのお酒。

まるでバーボンウイスキーを思わせる様な味わい。
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最後の最後まで楽しませてくれるお料理だった。

再訪は間違いありません。

 

沖縄には価格帯が低めの居酒屋が多いため、コストを下げて漁に出ている漁師さんが多いみたいで、クオリティのお魚を提供するのにとても苦労したそう。

こちらはそれぞれの漁師さんの得意とするお魚を仕入れているので、南国の魚ってこんない美味しいんだと思えるほどの味でした。 


ご馳走様です。