以前、長い間食べログの沖縄総合ランキング1位ということで気になっていたお店「美榮」。そして琉球料理とは果たしてどういうものなのか。1名でも予約可能ということを知り1ヵ月ほど前に電話予約をし伺いました。
しかし!!!!
フライトが予定到着時刻よりも大幅に遅れてしまい、那覇空港に到着後、すぐにお店に電話をし、タクシー乗り場まで疾走!!
古民家のような佇まい(時間がかなり押していたので撮っていません)。内観の写真(2階部)は写真を撮りましたので送付しています。
お店の敷地に入ると店の戸まで少しだけ中庭の様なものがあるのですが、まさに南国版の京都というイメージでした。
今回は2階の個室。
席に座り御挨拶があり、お酒の注文です。
沖縄なのでまずはオリオンビールを注文。
そして豆腐餻が到着し、コースのスタートです。
●豆腐餻 とうふよう
みなさんご存知のとうふよう。
沖縄の島豆腐を泡盛と麹に漬けこんだもの。
都内の沖縄料理屋で食べたことがありますがかなり匂いがキツく食べることが出来なかった記憶があるのですが、こちらは嫌な香りはなく、味はまろやかで癖のないチーズのようでとても滑らかな舌触り。
発酵しているので舌先がピリピリとします。
それにしてもこの豆腐餻、一口で好きになりました。
●不断草の白和え
聞き慣れない野菜の登場です。
聞くところ、ほうれん草の様なビジュアルの野菜らしくいただくと、味もほうれん草の白和えとほとんど変わりません。沖縄で採れる野菜の様です。
この様に知らないものが出てくるとワクワクしますね!
●前菜
手前の白いものは、沖縄で獲れるクブシミという烏賊でアオリイカと同じぐらい高級なイカとのこと。そちらを軽く塩茹でしたもの。飾り包丁を入れ蟹の形に仕上げています。こちらは酢醤油で頂きます。少し硬めの独特な食感。強いて表現すると、少し固めのかまぼこのようです。
そして、かまぼこ三種
オレンジ色のものは人参を練りこんで揚げた揚げかまぼこ。
緑のものは沖縄で採れる沖縄の野菜「しまな」の汁を入れて蒸した蒸しかまぼこ。
こちらは緩やかに歯が通るような食感でチーズかまぼこのような味です。
黄色のものは烏賊のすり身に玉子を合わせて焼き上げた焼きかまぼこ。
奥の細長いものはポーポーというもの。
小麦粉を水で溶かしクレープ状にして、肉味噌を包み込んだもの。「包む」という字がポーポーのポーの語源だそうです。
こちらは、もっちりした噛みごたえ。
肉味噌は味噌の味が濃いめでお酒のつまみに最適です。右下のものは牛蒡の芯をくり抜き肉を詰めたもの。昆布巻きは中身にカジキをつめたものになります。牛蒡、昆布ともに味がしっかりとします。
一つ一つ手が込んでいます。流石、琉球王朝時代の宮廷料理です。
●なかみの吸い物
なかみとは豚のホルモンです。
出汁は力強い鰹のな味わい、そして節の酸味も少々感じます。豚のお出汁も入っていますので少しまろやかで、とても美味しいです。そして島胡椒が効いていてピリッとアクセントになっています。
この島胡椒は、最近NHKで紹介されたそうでお土産としても人気が出ているとのこと。
ホルモンは臭みが一切なくとろけるような柔らかさ。
●ジーマーミ豆腐
とても弾力が強く箸ではまったく形が変わりません。ピーナッツの味もとても濃厚で、もしお土産で売っていたら大量に買いたいw
●クーブイリチー
クーブは昆布、イリチーは炒めるという意味。
ですので直訳すると、昆布の炒め物になります。
こちらは滑りけの強い舌触りで、昆布の香りもよし。
●ウムクジアンダギー
紅イモとでんぷんを合わせて素揚げしたもの。
素材の甘みがしっかりと伝わってきます。
外はとてもカリッとしていますが中はもちもち。お餅の様な食感です。
●三種のおつまみ
黒いものはミヌダルというもの。
黒ゴマを二時間ほどかけて擦り、艶と出汁がでたところに調味料を入れ、黒ゴマのペーストを作り、そこに豚肉を三日間漬け込み出汁と共に蒸しあげたもの。それと、島大根の黒糖漬け、そして田芋という芋を素揚げして砂糖醤油に絡めたもの。
●ラフテー
ホロホロという感じではなく、程よく口の中でお肉が崩れていきます。
ラフテーに合わせたゴーヤですが、ラフテーの脂を吸っているのか噛むと苦味がきて、その後に脂のまろやかな味が広がり苦味と絶妙にマッチしています。
●ミミガーの和え物
●ドゥルワカシー
田芋、芋茎、お肉をお肉の出汁を煮つめたもの
●トンファン
薄味に炊き込んだご飯に鰹と豚のだしをかけていただきました。
出汁がきいていたので薄いという印象ではなかったですが、1品目の流れから〆までとても良く次回沖縄に行く時も琉球料理をまたいただきたいと思います。
小鉢には青パパイヤの粕漬けにしたものが入っています。
●デザート
黒糖を使った寒天です。
少し硬めですがちょうどいい甘さでこちらも美味しいです。
●さんぴん茶
沖縄と言えばですね。
沖縄にお越しの際は是非オススメです。
海など行きがちだとは思いますがこの建築物や沖縄の伝統料理をお酒を飲んで楽しみながら食を通じて文化を学ぶことができます。大人になっても知らないことがたくさん。こうやって学ぶことは本当に楽しいものです。
お昼の営業もしているので、次回はお昼に伺った際の内容をアップしたいと思います(o^^o)
今回のお店の情報はこちらです。
◆店舗情報
・店名:美榮
・営業時間:11:30~15:00 18:00~22:00
※完全予約制
定休日:日、年始、旧盆
・電話番号:098-867-1356
アクセス
ここまで読んでいただきありがとうございます!