沖縄だから必ずしも沖縄料理を食べる必要は無い。じゃあどこがあるの?そう聞かれた時のお店を探さなければと思いこちらに訪問。
某ブログサイトでは決して現時点での点数は高く無いが、沖縄の高得点のお店は国際通り付近のアクセスが比較的に良く観光客用のお店ばかり。そのあたりを評価している人はほとんど県外の人ばかり。全く当てにならない。なので少しでも参考になればと思い、沖縄で各ジャンルの食べ歩きを始めた。
こちらの最寄りは牧志だが、この近くにある安里エリアはとても面白いお店が多い。物凄くディープで、地元の人達がたくさん。
徘徊しているとこちらを発見。伺ったのは平日の21:30ごろ。先客は1名、店内は薄暗く雰囲気がある。
のんびりとお酒を飲みたい時なんかにいいかも。
まず、白ワインをまずは頼む。
帽子を反対側に被った店主は寡黙で注文すると少し声を出しうなずくぐらい。抜栓をしたので、もしかするとこちらは一杯目?白ワインはグラスに注ぎ手元に置かれるが、エチケットなどは見るタイミングもなく冷蔵庫にしまう。こういうお店ってなんかワクワクする。
なんか、好きな様にやってる感じがして。
手元にあるメニューは飲み物のみでフードは黒板に記載されている。
入口から奥のカウンター席に座ると暗さと黒板までの距離によりがややみづらいが、まずは海の幸のリエットを頼んだ。串カツ屋さんみたいにオーダーを記載する紙とペンが卓上に置かれているが今回は使わずに声を出してオーダー。
まずはお通しの様な前菜を渡される。
その数分後にリエットも出来上がって受け取ることができた。
◆前菜の盛り合わせ
特に店主からの説明は無いが、私のわかる範囲で説明すると、まずはトマト。こちらは表面を本当に軽く炙っているのか果肉の断面に舌が当たってもトマトの切りたての中の汁を感じる舌触りではなく、噛んで初めてトマト感が出る。その横は玉蜀黍、その反対はヤングコーン。
そして、ねぎなすにんじん。これらは少し脂で炒めているようだ。ラタトゥイユの材料。
しいたけに関しては少しオイリーでビター。
表現として正しいかわからないが口が少し口内が曇ったような感じになる。
さつまいもはしっとりとしており、甘いがしつこくない。そしてスモークチーズ。こちらは普通にお店で売ってるような感じ。柿にサーモンのマリネ。サーモンは油を結構纏っている。柿はシャリッとするぐらいの食感で甘さは物凄く強くなく、柿の香りは仄かに。サーモンは香りが強く、柿と合わせて食べるとサーモンの香りがまさり、やや臭みが残る。
鶏胸肉はとてもまろやかでお肉の香りはしない。
人参は甘酸っぱく甘みのほうが強い。マスカットはそのまま。
◆海の幸のリエット
海の幸のリエットは少し魚の腸の様な香りもし、お酒が進みそうな香りと塩気。少し蟹の身の感じが強い。やや脂っこさもある。生クリームの様なまろやかさも感じる。付け合せのバケットは0.5mmぐらいの厚さでカリッカリの食感だ。
◆ビタローのアクアパッツァ
ビタローとは正式名称はヨスジフエダイ。
しっかりと白ワインが効いている。
ほどよく酸味のきいた味わいに旨味が凝縮されたスープを口に含み魚の旨味をじわじわ感じながらお酒を飲むのは、まさに至福のとき。
ビタローは身の全く臭みがなく、ちゃんとしたところから仕入れているんだなと思える。ただ、鱗が口にかさばるのと、少々骨が多い。しかし、問題なく最後まで食べることができた。後はムール貝は貝自体の味が濃かった。
沖縄には行きたいお店がまだまだあるが少しアクセスが悪いところが多く、年内にそちらも行けたらなと思う。
それと合わせて安里エリアの発掘もしていきたい。
ご馳走様です。